今日11月11日(土)はSint Maarten 、お子さん方は近所を回ってお菓子もらってきましたでしょうか?
一方、今現在中米のコスタリカでは、World Robot Olympiad (WRO) という小中高生対象のロボットの世界大会が開かれています。(11月10日から12日)
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World Robot Olympiad とは
WROは自律型ロボットによる国際的なロボットコンテストです。
世界中の子どもたちが各々ロボットを製作し、プログラムにより自動制御する技術を競うコンテストで、市販ロボットキットを利用することで、参加しやすく、科学技術を身近に体験できる場を提供するとともに、国際交流も行われます。
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日本代表は、「人の言葉を手話に翻訳するロボット「しゅわっと君」を開発した追手門学院大手前中学(大阪市中央区)の「ロボットサイエンス部」」ほか、計14チームのこと。ぜひ活躍を期待したいですね。
SciNethでも、来年以降はロボット・プログラミングの上級クラスも作って、
いろんな大会に出場していきたいと考えています。
一年ぐらい基礎をしっかり学んで、目的意識を持って努力すれば、きっと世界大会にも行けると信じて、前進していきたいです。
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今日何気にテレビを観ていたら 、オランダ語の科学番組で「折り紙」の科学・産業応用の特集をやっていて、世界中の研究者が登場していました。
(昨年の番組の再放送でしょうか?)
そういえば、私の研究者時代の友人(飲み仲間 笑)にも、
折り紙の考え方を用いて細胞工学/血管内治療の研究をしていた人がいたなぁと
思い出していたまさにその時、その友人(現北海道大学準教授)がテレビに出てきたのでした!!
まさかオランダで、オランダ語のテレビ番組で観るとはびっくり。
研究内容は、人間の細胞を折り紙みたいにたたみこんで、体内で形を意のままに変形させ、血管内の治療に用いるというもので、折り紙の「構造物がコンパクトに畳み込まれる」「自動で(少ない力で)展開する(広がる)ことができる」という性質を利用しています。
(彼女のインタビュー記事はこちら)
折り紙は、近年のコンピュータの発達で、数理的には相当に複雑なものが作れるようになっています。
私が驚愕したのが、東京大学の折り紙サークル(東大Orist)の学生さんの作品。
こんなのが折り紙一枚で作れるなんて…
折り紙の技術といえば、宇宙開発でも重要です。
「構造物がコンパクトに畳み込まれる」「自動で(少ない力で)展開する(広がる)ことができる」という性質は、宇宙に運ぶ際にはロケットに小さく収納して、宇宙空間では自動的に広がる必要がある人工衛星の太陽パネルなどの役に立ちます。
たとえば、2014年の記事ですが:
「NASAも注目する「ミウラ折り」とは? 日本の折り紙技術、宇宙発電などに応用進む」
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SciNethでは、プログラミング・ロボットWSをシリーズで開いていくほか、
飛行機やロケット、船、などをテーマにした、単発の工学的ものづくりWSも開いていく予定です。
身近にある発想や技術が、医療や宇宙科学でどのように使われているかなどの面白科学ネタも紹介していきますので、ぜひ楽しみに!!
(洋)