3月11日の特別イベントで紹介する、日本とヨーロッパの共同プロジェクト「ベピコロンボ」。
何かというと、「水星」を調べるプロジェクトです。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)最多の15年もの準備期間を経て、今年10月に打上予定。水星に到着するのはなんと7年後!宇宙の研究はとても長い道のりなんですね。それゆえに、研究者たちの探査機に対する思いも、我が子を見守るような気持ちなのではないでしょうか。
今回は日本が1機、ヨーロッパが1機、合計2つの探査機を同時に打上げます。日本が担当する「水星磁気圏探査機(MMO)」は、今オランダにある、欧州宇宙技術センターで最終テストを行っています。
さて、この探査機の「愛称募集」、そしてベピコロンボプロジェクトへの「応援メッセージ募集」が始まりました!
日本はこれまで様々な人工衛星、探査機を打上げてきましたが、打上げが近くなると、みんなが覚えやすいように愛称がつけられたりします。例えば気象衛星の「ひまわり」は日本の天気予報でもよく聞きましたよね。今回のMMOも、一般からの公募で愛称がつけられることになりました。ただいま絶賛募集中!選定された愛称と同じ名前を応募した人には、認定証と記念品が全員に送られます。また応募者全員の名前が、MMOに搭載されます。
*小惑星ですが「リュウグウ」の名付け親になった、日本科学未来館スタッフのブログ
送られた認定証の写真もあります。
星に名前をつけるとは
水のはじまりをさぐる旅
今回は水星を調べる探査機。
水・金・地・火・木・土・・・という太陽に近い順番からの覚え方がありますが、そうです、太陽に一番近い太陽系の惑星なんです。
つまり・・・めちゃくちゃ暑い!!!
水星というと、なんだか水の星みたいな感じがしますが、実際には表面の平均温度が179℃!
お水なんてあっというまに沸騰ですね。(ちなみに地球表面の平均温度は14.85℃)
というわけで、愛称の付け方にはこんな条件があります。(一部抜粋)
- 探査機そのものやミッション、または水星をイメージできること。
(水星は英語でマーキュリー、水や熱や暑さに関する名前、MMOから想像した名前など) - 発音しやすいこと。(海外の方にも発音しやすいことが望ましい)
- 過去に打上げられた日本の人工衛星等と同じではないもの。
過去に打上げられた衛星の例ですが、
- 金星探査 → あかつき
- 月探査 → かぐや
- 地球観測 → だいち、いぶき、しずく、しきさい
と、こんなふうに、その衛星の目的をイメージした名前がつけられてきています。
みなさんだったら、どんな名前をつけますか?
MMOの愛称募集は、どなたでも応募できます。ぜひみなさんも水星を調べる探査機に、名前をつけてみてください。
そして、これから長い道のりに出発する探査機を応援しましょう!
※3月11日の特別イベントでは、会場でMMOへの応援メッセージ寄せ書きを予定しています。
電子データとしてMMO本体に搭載され、水星まで一緒に旅をします。また愛称の応募も会場で受付します。