「Wonder Make Fes 4(ワンダーメイクフェス)」@日本科学未来館

以前はロボットの大会というと、高専ロボコン(正式名称は「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」)ぐらいしか思いつかなかったものですが、
最近は小学生対象のプログラミング・ロボットの大会も増えてきました。

これから時折本ブログでも、報道発表等を元に、いろいろなイベントで発表された作品を紹介し、
どのような点が評価できるか、自分たちが取り入れられるアイデアはないかなどを考えていきたいと思います。
優れた作品に接することは、より良いアイデアが生まれるために大事ですよね。

 

まずは、昨日、東京・お台場の日本科学未来館で開かれたイベント「Wonder Make Fes 4(ワンダーメイクフェス)」から。

ニュース記事はこちら: https://japan.cnet.com/article/35108811/ 

小中高生にプログラミングやロボット製作を教えるIT×ものづくり教室「LITALICOワンダー」の生徒さんの発表会とのことです。

LITALICOワンダーは、ゲームやアプリ、ロボットなどの作り方を学べる教室。講義形式ではなく、生徒一人ひとりのベースや興味、得意なことに合わせたカリキュラムを提供していることが特徴だ。また、学年やスキルの基準にとらわれないように、あえて年齢やスキルを混合にしたクラス編成にしているという。

なるほど、オランダ(&ドイツ)のイエナプラン教育にも共通する考え方ですね!!
SciNethでも同じように、学年は混合です~!!

同イベントの目玉の1つが、生徒たちが大勢の来場者の前で成果を発表するプレゼンテーションだ。
そう、やっぱり作ったものはお披露目しなきゃ!!
SciNethのプログラミングWSで作ったゲームやロボットも、いずれいろんなコンテストやイベントに出して欲しいと思っています。
たとえば、4月の国王の日(Koningsdag)に、自作のゲームやロボットを使って、ゲームセンターを作るとかどうでしょう? 楽しい上に、お小遣いも稼いじゃう!!

「ゲーム&アプリ」「ロボット」の2つのテーマに分かれてプレゼンした。ゲーム&アプリのプレゼンでは、渋谷教室に1年ほど通っている小学3年生のアップルさん(クリエイターネーム)が、細胞とウイルスが戦う「セルゲーム」を紹介。十字キーでワクチンを操作して、画面内のウイルスをすべて倒すとクリアできる内容で、プログラミング言語のPythonで開発したという。

「細胞とウイルスが戦うゲーム」、面白いですね!!
これ、ただのゲームというなかれ、感染症の研究者が近いことを研究していることでもあるんです。
新型インフルエンザの大流行(パンデミック)を、「感染モデル」をコンピューター上で作り、シミュレーションを使って予測・分析することで、
その対策を講じるということも行われています。

プログラミングはあくまで言語/情報伝達であるので、大事なのはプログラミングを通じて何を作るかってことですね。英語やオランダ語といった自然言語も、それを話せることは重要ですが、より大事なのは話す中身ですよね。

SciNeth のプログラミング/ロボットWSでも、単に楽しいだけのゲームというよりは、
自然や社会の現象を題材に、算数/数学、理科、社会などの教科とも連携した題材を取り扱って行きたいと考えています。もちろん、楽しいことが大前提!!

 

ロボットのプレゼンでも、ハイレベルな作品が次々と披露された。横浜教室に1年半ほど通う小学6年生のHIKARUさんは、赤外線センサやタッチセンサ、ジャイロセンサなどを組み合わせて、ロボット掃除機の「ルンバ」をイメージした走行ロボットを開発。壁と平行に走行して、障害物にぶつかると旋回するというもので、開発を続けることで、将来的には盲導犬の役割をするロボットを開発したいという。

SciNeth Workshopでも、基本的に同じ考えかたである「自動運転」のゲームを、第一期の高学年のクラスで取り上げる予定です。
自動走行のためのルートを作ってもらい、ロボットを走らせます。(今回ロボットは作りません)
またScratch 2.0 を使って、自動走行車をコンピューター の中で作ります。

他にもいろんな発表があったみたいですが、詳しくはリンク元をどうぞ!

他の人の優れた作品を見ると、非常に感心するとともに、
「ぼくも作ってみたい!!」「私だったら、こうしたい!!」って、自分のモチベーションも高まりますね。

これからもたくさん紹介していきたいと思います。

そして、SciNeth Workshopでも、どんどん面白いゲームやロボットを作っていきましょう!!

(洋)

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